とある本を読んでいて、あるシーンが気になった。

細かいところは省くが、他人あての電話に、取り次ぎのために出るというシーンだ。

例えば祖母の家に遊びに行って、ばあちゃんが「ちょっと畑見てくる」と出かけていった所に電話がかかってきた。そのときにあなたは電話にでるか、という話である。

祖母は出かけておりまして、差し支えなければ伝言をうけたまわりますが、と用件を聞いたりするかという話。

祖母の家であるならば、出るのも理解できる。孫なのだから出ても角は立つまい。電話をかけてきた相手は少し驚くかもしれないし、自分もなんと言って出たものかという問題はあるにしても。

ではこれが、伯父の家だとどうだろう。伯父だと少しハードルが上がる。よほど足繁く通っていない限り難しいであろう。

ではこれが、友達の家ならどうだろう。さすがにそこまでいくと失礼になる。

・・・という感覚が理解できるだろうか。その本を読んでいて少し気になったのだ。

そもそも他人宅の電話に出るのは、昨今においては失礼にあたるだろう。自宅以外の固定電話に出て取り次ぐ、というのはせいぜい職場くらいであろう。個人宅においてはせめて親族(祖父母くらい)までだろう。

こういう感覚が果たして最近の若い人に通じるのだろうかと、その本を読んでいて疑問に感じたのだ。

これはナンバーディスプレイなど存在しなかった時代を知らないと理解できない感覚ではないだろうか。それこそ黒電話を知らないとなかなかわからない感覚だろう。

そもそも自宅の電話でさえ、フリーダイヤルと非通知は絶対に出ないし、知らない番号にも私は出ない。そんな私が他所様の電話にでるわけがない。

今の時代はナンバーディスプレイで誰からの電話か分かるし、火急の用であるなら留守電にメッセージを残すであろうから、放っておいて後で「電話あったよ」と本人に伝えればよかろうと私は思ってしまう。

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