Just Because!が面白い。

http://justbecause.jp/

私は恋愛ものの作品はあまり好きではないのだけど、これは第一話を見て「面白い」と感じてそのまま見続けている。

どんなアニメかというと、青春系すれ違いラブストーリーとでも言おうか。まあ見ていない人はAbemaTVで一挙放送するらしいので、この機にチェックするべし。

あまりアニメアニメしてない作品で、変に構えないで見ることができると思う。演出の妙で見せる作品とでも言えようか、見ていて飽きない。特に各話の終わり方が毎度見事で、続きがとても気になる。

各登場人物それぞれが実にいいのだけど、私はその中でも小宮恵那というキャラが気に入っている。

彼女は写真部に所属する高校2年生の女の子である。写真部と言っても部員は3人で活動実績がほとんどない。ほとんどないから廃部を宣告される。せっかくの自分の居場所がなくなっては困ると、小宮はコンクールに作品を出品して賞を取ることで活動実績を作ろうと行動を始める。

そこで偶然主人公の泉瑛太と相馬の野球勝負しているところに出くわす。そこで実にいい感じの写真を撮影することに成功し、瑛太に提出の許可を得ようとするのが物語の冒頭の流れになる(小宮目線で言うと)。

彼女は猪突猛進というか、非常にアグレッシブな性格をしており、泉に対して積極的にアプローチしていく。単刀直入に許可をくれと頼み、そこで断られてもめげない。とにかく何度も頼みに行く。ただ頼んでだめなら弁当で釣ろうとする。瑛太が会長(夏目)のことを好きであることを見抜くと、今度は会長の写真を餌にしたりする。ある意味手段を選ばない、諦めないという強かさを持っている。

ただそもそもの出発点として、彼女は被写体の泉に対してちゃんとコンテストに出してもいいかと許可を求めているのである。泉も指摘するが、別に許可を求めずに出してしまえば済む話なのに。しかし猪突猛進とは言え小宮は筋を通す子なのである。ここが私が彼女を気に入った理由である。

周りの迷惑を顧みない傍若無人なやつとも見えるのだけど、筋はきちんと通すしどこまで踏み込むのかというところも心得ている。例えば、瑛太が夏目を好きなことを知ってそれを利用して許可をもらおうとするのだけど、それもあくまで瑛太の知らない夏目の高校生活の写真を見せる程度に留まっている。許可をくれないと会長にバラすぞ、なんていうことはやらない。

アグレッシブでへこたれない。そんな彼女にも弱い一面がある。というのが垣間見えるのがおっさんに警察を呼ばれる事件である。

瑛太から許可がもらえないので、他の作品で勝負することも視野に入れ写真撮影をしていたら、見知らぬおっさんに難癖をつけられ、あまつさえ警察まで呼ばれてしまう。別にそのおっさんを撮影したわけではないのだけど、おっさんの勢いに気圧されてシュンとしているわけである。最初は毅然と対応していたのかもしれないけれど(描写されていないので分からないが)、警察を呼ばれてシュンとなっているところに瑛太が出くわすのである。

負けん気が強いタフガールみたいなイメージで見ていたので、ああこの子も普通の女の子なんだなと気付かされてしまった。それはどうも瑛太も同じようで、マジ凹みしている小宮を見かねてあの写真をコンテストに出す許可を出すわけである。

ここまでの瑛太との触れ合いで、徐々に瑛太に惹かれている小宮。提出許可をもらったお礼も兼ねて瑛太をデートに誘うことにする。しかし彼女は筋を通す子なので、写真の提出許可を求めるために瑛太の連絡先を聞き出した会長(瑛太の想い人の夏目)に、デートに誘っていいかとわざわざ断りを入れる。余談だが、このシーンは実ににくい演出がされているのでぜひ見てほしいと思う。

瑛太とのデート、といいつつ小宮は写真を撮ってばかりなのだが、それでもいいなと思っている人と一緒にいて楽しげである。そんな楽しそうに写真を撮影している小宮を見て、瑛太は意趣返し(コンテスト用のあの写真の)にとスマホでその横顔を撮影する。あ、やったなとその写真を瑛太のスマホの待受に設定する小宮。実に微笑ましいシーンである。

しかしそんな遊び半分で設定した待受が、瑛太と夏目の関係をこじらせる結果になってしまう。小宮は瑛太を好きであるが、そんな好きな人は夏目のことを好きであることを知っている。何度も言うが、彼女は筋を通す子である。自分のせいで瑛太と夏目の仲がこじれるのは望むところではない。

そこで彼女はスッパリと気持ちを切り替え、とにかく瑛太と夏目の仲がうまくいくように舵を切る。瑛太は夏目が受験する予定の大学を受験しようとしているので(詳しくは見てくれ)、受験がうまくいくようにと合格祈願のお守りをたくさん集めてくる。そしてそれを瑛太に渡すのである。このあたりのくだりも実にいいシーンなのでとにかく見てほしい。

現時点で放送されている(私が見ている)のはここまでなのだが、まあ小宮が実にいい子だというのは分かってもらえるだろうか。よくわからんという人は一挙放送を見てほしい。

小宮は最初、コンテストへの提出許可を求めるだけのために瑛太に接触している。瑛太も小宮が接触してくる目的がはっきりしているので、単に厄介なやつだ程度にしか考えていない。だからだと思うが、瑛太は実に自然に小宮と接することができている。厄介なやつではあるけれど、悪いやつではないし引き際は心得ているし、何より頑張っているのは分かるわけで、許可は出さないけれども邪険にも扱っていない(このあたりは瑛太の不器用さ、お人好しさが現れている部分だと思う)。

しかしそうやって素で接してくる瑛太に対して、小宮もまた心境が変化していく。単なる被写体でしかなかった瑛太の不器用な優しさに触れていくうちに、次第に好きになっていくわけである。瑛太には別に好きな人がいて、めちゃくちゃ不器用な迂遠なやり方でしかアプローチできないようなやつだけど、そういうところも含めて惹かれてしまう。

なんか人を好きになるってそういうところよなぁと、共感を覚えてしまったのである。

私の場合はそうやって小宮を通じてJust Because!の世界にはまりこんだ。恋愛ものは私は苦手にしているのだけど、この作品で恋愛作品が好きだという人の気持が少し理解できたようなきがするのである。

今回は小宮視点でJust Because!について語ってみたけれど、まあとにかく言いたいのはいい作品だということだ。あまり話題になっているのを見かけないけれど(同意見は増田でみたが)、今期で私がめっちゃ楽しみにしているアニメの1つである。

小宮を中心に語ってみたけれど、なんか人を好きになるってこういうことよなっていう共感の多い作品で、どういう最終回を迎えるのか楽しみなアニメである。

ご意見はこちらまで